SIGMA BF レビュー|カードスロットなし・モードダイヤルなし——それでも最高な理由

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SIGMA BF Camera

こんにちは!TechTreckのふりっつ(@techtreckMK)です。

カメラを買う理由は人それぞれですが、「このカメラじゃなきゃダメ」と思う瞬間が、写真を続ける原動力になると思います。

SIGMA BFは、発表を見た瞬間から「これは絶対買う」と決めていました。当ブログでも発表前からBFについての考察を書いたり、SIGMA本社の体験会に参加したり、まさに “待ちに待った” 一台です。

今回はSIGMAを愛しすぎた男、ふりっつが1年以上使い倒したBFのレビューをお届けします。

他のミラーレスカメラにはないBFオリジナルの機能・特徴にフォーカスし、一緒に購入したレンズも紹介します。1年間撮り溜めた作例もたっぷりお届けします。「買いか?」の判断材料になれば幸いです!

  • カメラ史上初・継ぎ目のない真のユニボディ
  • 感圧式ハプティックボタンで直感的な操作感
  • 230GB内蔵ストレージでカードレスで使える
  • 13種類のカラーモードで撮って出しが楽しい
  • シルバーボディ × Iシリーズシルバーレンズの組み合わせが唯一無二
  • スナップに最適な素速いAF起動
  • 会津工場製・Made in Japan
  • ボディ内手ブレ補正なし(写真は電子補正のみ)
  • バッテリー持ちが約260枚とやや短め
  • EVFなし・モニターは固定式
  • 外部メモリーカードスロット非搭載
  • 価格が少しお高め

目次

SIGMA BF スペック・製品概要

SIGMA BF Camera
SIGMA BF ボディ主要スペック
センサー35mmフルサイズ CMOSイメージセンサー(有効約2,460万画素)
レンズマウントLマウント
ボディ素材アルミニウムインゴット削り出し(継ぎ目なし・カメラ史上初)
オートフォーカス位相差検出+コントラスト検出ハイブリッドAF(人物・動物検出対応)
記録メディア内蔵ストレージ 約230GB(外部メモリーカードスロット非搭載)
シャッター電子シャッターのみ(メカシャッターなし)
連続撮影最高8コマ/秒
動画4K、6K対応(MOV / H.264・H.265・L-Log)
手ブレ補正電子式(動画撮影時のみ)/ ボディ内光学補正なし
モニター3型 約210万ドット 固定式タッチパネル液晶
ISO感度ISO100~102400(拡張:ISO6~50)
カラーモード13種類(スタンダード、リッチ、カーム、T&O、パウダーブルー 他)
サイズ・重量約130×73×37mm・約445g(バッテリー込み)
接続USB-C(高速充電・データ転送対応)
バッテリーBP-51(約260枚)
参考価格(ボディ)385,000円(税込)|2025年4月発売

※ スペックはSIGMA公式情報に基づきます。

BFにしかない機能・特徴 6選

ミラーレスカメラ唯一の存在感、BFか、それ以外か。「他のミラーレスと何が違うの?」という疑問に答えるべく、BFにしかないオリジナルな特徴を6つピックアップしました。スペック表には現れない部分こそ、このカメラの本質だと思います。

① カメラ史上初・継ぎ目のない真のユニボディ

BFの最大の特徴がこのボディ構造です。1つのアルミニウムインゴット(塊)から7時間かけて削り出し、継ぎ目(分割ライン)が一切存在しない “真のユニボディ” を実現しています。これはカメラの歴史上初めての試みです(2025年2月時点、SIGMA調べ)。

一般的なカメラは、フロントカバー・リアカバー・トップカバーといった複数のパーツをネジや接着で組み合わせて作られています。それに対してBFは、まるで彫刻作品のように一体の金属から削り出されているため、圧倒的な剛性感と金属の質感が手にした瞬間から伝わってきます。

SIGMA本社でのトークイベントで大曽根氏が語っていたように(イベントレポートはこちら)、このアルミニウムへのこだわりはSIGMAの哲学そのものです。会津工場の加工技術がなければ実現できなかったボディ、Made in Japanの誇りがここに詰まっています。

② 唯一無二のシルバーボディ・シルバーレンズ

2020年、SIGMA fpと同時に発表されたIシリーズレンズ。そのキービジュアルで目を引いたのが、ブラックにアルマイト処理される前の、アルミ素地むき出しのオールシルバーなレンズ。

カメラ好きなら誰もがそのレンズを欲しくなったことだと思います。実際SIGMA本社にも処理前のシルバーレンズを発売してほしい要望がかなり寄せられていたと聞いたことがあります。

しかし、処理前のアルミニウム素材は腐食や耐久性が弱く、とても商品化できるものではものではありません。

長年のSIGMAのトライアンドエラーの結果、シルバーの質感を保ちつつ製品としての品質も担保できるまでのレベルまで達し、奇しくもBFのシルバーボディと時を同じくして発売となりました。

ここらへんの素材に関する話は、以前SIGMA本社でじっくり聞いてきましたので下記のレポートも是非ご覧ください。

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③ 感圧式ハプティックボタン——「押す」から「触れる」へ

BFのボタンは、見た目こそシンプルな丸いドットですが、一般的なカメラのボタンとは根本的に異なります。物理的に沈み込まない感圧式で、タッチセンサーに触れると振動フィードバック(ハプティクス)が返ってくる仕組みです。スマートフォンのタッチディスプレイに近い感覚、と言えばわかりやすいでしょうか。

物理的な可動部がないため、摩耗がない=経年劣化しにくいという利点もあります。シャッターボタンを半押しした状態で背面ダイヤルを操作すると露出補正ができたり、再生ボタンに軽く触れると直前の写真をプレビューできたりと、操作のショートカットも実に考え抜かれています。

BFのハプティックは京セラの技術が採用されています。下記のニュースリリースもご参考に。

④ ステータスモニター ——撮影画面はいつもクリーン

引用:SIGMA公式HP

多くのカメラのライブビュー画面は、シャッタースピード・絞り値・ISO感度などの設定情報がオーバーレイで表示されます。BFはその発想を根本から変え、設定情報を別途設けた小さなステータスモニター(サブ液晶)に表示します。

その結果、メインのライブビュー画面には構図だけが映し出されます。この体験は、まさに「撮ること」に集中させてくれる設計です。設定を確認したいときはステータスモニターをチラリと見るだけ。撮影のリズムが生まれます。

ダイヤルの十字キー操作でステータスモニターを見ながら各種設定を変更できるのも快適で、他のカメラにはない独自UX(ユーザー体験)です。

⑤ 230GB内蔵ストレージ——メモリーカードからの解放

BFには外部メモリーカードスロットがありません。代わりに約230GBの内蔵ストレージを搭載しています。最高画質JPEGなら約14,000枚以上、RAWなら約4,300枚以上、動画なら2.5時間以上の記録が可能です。

「スロットなし」だけ聞くと不安になるかもしれませんが、使い始めると「メモリーカードを忘れた」という心配がなく、むしろ気持ちよく撮影に集中できます。データ転送はUSB-Cで行い、必要に応じてUSBストレージへのバックアップも可能です。

それでも撮影量が多い方や長期旅行向けには、外付けSSDをバックアップとして持ち歩くスタイルがおすすめです。

⑥ 13種類のカラーモード——JPEG撮って出しが芸術的

fpで好評だったカラーモードが、BFでさらに進化。新たに「RICH(リッチ)」「CALM(カーム)」「709ルック」が追加され計13種類になりました。各カラーモードの詳しい比較はこちらの記事で詳しくまとめていますが、個人的に最も刺さったのは「709ルック」です。

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L-Log撮影時のビューアシストカラーをそのままカラーモード化したもので、一言で「エモい」仕上がり。ナチュラルで柔らかく、後処理なしでSNS映えする写真が量産できます。

SIGMAのカラーモードはどれも個性的で、他のメーカーの「ピクチャースタイル」や「ピクチャーコントロール」とは一線を画する世界観があります。JPEG撮って出しを楽しみたい方にとって、これは大きな魅力です。

外観・開封レビュー

BFを手にした第一印象は「重さが心地よい」です。数値(445g)では軽量とは言えませんが、アルミの密度感がズシッと手に伝わり、工芸品を持っているような満足感があります。

シルバーカラーはブラックとはまたまったく異なる雰囲気で、発表時に「シルバーモデルが出るとは思っていなかった」というコメントが多かった通り、発売前から多くの方が驚いていました。

フロントのローレット加工(ギザギザのグリップ部分)は精密で美しく、同時に実際のホールド感も高めてくれます。ただし、フラットなボディ形状なのでグリップはほとんどなく、スナップ撮影時にはストラップの活用が必須です。

バッテリーはボディ底面のレバーを操作して取り出す仕組みで、バッテリードアそのものがない設計です。USB-Cポートはボディ側面に配置されており、充電しながらの撮影も可能です。

実際に使ってみた:良い点・惜しい点

良い点

AFが速く、起動も速い

fpと比べると起動時間が劇的に短縮されており、ポケットやバッグからサッと取り出してすぐ撮れます。AFもハイブリッド位相差検出で、スナップ撮影において不満を感じる場面はほとんどありませんでした。人物・動物の顔・目検出も実用的な精度です。

撮って出しJPEGが楽しすぎる

カラーモードを変えるたびに「こんな色が撮れるのか」と驚かされます。T&O(ティールアンドオレンジ)は相変わらずの最強カラーですが、今回新たに追加された「RICH」も彩度が高くバランスが良く、非常に使いやすい。RAW現像前のJPEGがすでに作品として成立します。

ライブビューが気持ちいい

設定情報が分離されているので、構図を決めるときに視覚的ノイズがなく、本当に「見て、撮る」という感覚に浸れます。ステータスモニターのUIも洗練されていて、慣れると他のカメラには戻れなくなります。

シルバー+Iシリーズレンズの組み合わせが唯一無二

50mm F2 DG DNシルバーとの組み合わせは、見た目だけで語ってほしくなる美しさです。同時にIシリーズにシルバーが追加されたのも、BFのシルバー登場に合わせた戦略だと感じており、この計算されたブランディングもSIGMAの凄みです。

惜しい点

バッテリー持ちが約260枚とシビア

スナップ散歩ならなんとかなりますが、1日がっつり撮影するには予備バッテリーが必須です。USB-C充電対応なのでモバイルバッテリーから給電しながら使うのも一つの手段です。

屋外の強い日光下でモニターが見づらい

固定式モニターなので、強い日差しの下での視認性はやや厳しいです。EVF非搭載でもあるので、快晴の撮影では構図を直感的に作る必要があります。とはいえ「スマートフォンだってEVFがない」という発想の転換で、慣れれば問題になりません。

グリップがフラットで慣れが必要

角ばった形状と滑らかな面が多く、初めて持つとやや不安定に感じます。これはハンドストラップを装着することで大幅に解消されます。

使用レンズ:SIGMA 50mm F2 DG DN|Contemporary シルバー

BFと同時に購入したのがSIGMA 50mm F2 DG DN|Contemporary シルバーです。BF発表に合わせてIシリーズにシルバーカラーが追加され、まさにBFのために生まれたカラーリングといえます。

SIGMA 50mm F2 DG DN|Contemporary(Lマウント)主要スペック
焦点距離50mm(フルサイズ換算 46.8°)
開放絞りF2.0
レンズ構成9群11枚(SLD1枚、非球面レンズ3枚)
絞り羽根9枚(円形絞り)
最短撮影距離45cm
フィルター径φ58mm
サイズ・重量φ70.0×68.0mm・350g
付属品レンズフード、マグネット式メタルキャップ

50mmという焦点距離は、人の目に近い自然なパースペクティブで、日常スナップにも風景にもポートレートにも使いやすい「標準レンズの王道」です。

F2.0という明るさで得られるボケ味は柔らかく滑らかで、最短45cmまで寄れるため、テーブルフォトなど少し寄った構図でも活躍します。

BFシルバーとこのレンズのシルバーを合わせると「見せるカメラ」としての完成度が段違いです。

作例

こんな人におすすめ

  • 日常スナップ派——街歩き・旅行・カフェなど、気軽に持ち出して撮りたい人
  • JPEG撮って出し派——後処理を最小限にして、カラーモードで楽しみたい人
  • 所有欲重視派——「見せるカメラ」「道具として美しいもの」を求める人
  • SIGMAユーザー(fp / fp L 乗り換え)——fpの後継として待っていた人
  • 軽量装備優先の旅行者——フルサイズながらコンパクトにまとめたい人

  • 動体撮影がメイン(ボディ内光学手ブレ補正なし)
  • バリアングルモニターや大容量バッテリーを求める方
  • 動画メインで使いたい方(動画用途ならfpのほうが適している場面も多い)

まとめ・総評

SIGMA BFは、他のミラーレスカメラが「より速く、より多機能に」という方向に進化するなか、まったく逆の哲学——「削ぎ落とし、撮ることの本質に返る」——を体現したカメラです。

カメラ史上初のユニボディ、ハプティックボタン、内蔵230GB、ステータスモニター分離のUI——これらはすべてその哲学から生まれた機能であり、どれも他のカメラには存在しません。このカメラに触れると、「写真を撮る行為そのもの」が豊かになる感覚があります。

SIGMA本社体験会(レポート記事)やトークイベント(記事)で感じた開発者の熱量が、手元に届いたボディに凝縮されていました。長年SIGMAを追いかけてきた者として、心から「ありがとう」と言いたくなる一台です。

TechTreck 総合評価

デザイン・質感★★★★★
操作性・独自UI★★★★★
写真画質・カラー★★★★★
携帯性・実用性★★★★☆
コストパフォーマンス★★★☆☆
総合★★★★★(4.7 / 5)

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この記事を書いた人

ふりっつのアバター ふりっつ Gadget & Cafe Blogger

京都府生まれの海外旅行好き会社員。

これまで海外旅行に20ヵ国以上行き、ミラーレスカメラは10台以上乗り替え、エスプレッソは3杯/日のみ、1匹のトイプードルと戯れる日常

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