皆さん、こんにちは!TechTreckのふりっつ(@techtreckMK)です。
「よし、集中するぞ」と意気込んでデスクに向かい、お気に入りのプレイリストを再生。ノリノリで作業を始めたのも束の間、ちょっと曲を変えたいな、とスマホに手を伸ばす。…気づけば、指は無意識にSNSのアイコンをタップし、数分後には集中力がどこかへ消え去っていた。
きっと、多くの人がこんな経験をしているのではないでしょうか。音楽は集中力を高める味方のはずなのに、その操作のためにスマホを開くことが、かえって集中を妨げる原因になってしまう。このジレンマ、どうにかならないものか…。
そんな悩みに、まるで答えを提示するかのように現れたのが、今回紹介するTENTの「PEBLWEAR TN1」です。

ボタンが3つにステンレスのまんまるなダイヤルが1つ。とても単純な作りですが単純がゆえに操作は至ってシンプル、直感的にコントロールできる、ワイヤレスオーディオコントローラーなのです。
「これなら、スマホの誘惑に負けずに音楽を楽しめるかもしれない」 「もっとスマートに、集中して作業に取り組めるようになるかもしれない」
そんな期待を胸に、PEBLWEAR TN1のある生活を始めてみました。果たして、この小さなデバイスは、音楽体験と集中力にどんな変化をもたらしてくれたのでしょうか?
開封から実際の使用感、そして感じたメリット・デメリットまで、詳しくレビューしていきます。
- PEBLWEAR TN1の特徴
- 良いところ、気になるところ
- PEBLWEAR TN1はどんな人にオススメか?
PEBLWEAR TN1とは? – ミニマルな音楽リモコン
この商品の発売元のTENTさんを皆さんご存知でしょうか? はい、私は知りませんでしたww
ガジェットばかり検索しているとインスタの広告とかに突如出てくるんですよね。で、調べてみました。
『TENT』というプロダクトデザイン事務所が、自ら考案した「ミニマル」で「便利」なアイテムを集めて販売しているオンラインストアです。
https://tent1000.stores.jp/about
とてもシンプルだけどこだわりを持ったプロダクトが集まっていますね。結構商品ラインナップも幅広い。TN1が良かったら他も試してみたくなりました。
今回ご紹介するPEBLWEAR TN1はスマホなどにワイヤレスで接続して音楽の再生、曲送り、音量コントロールができるコントローラーです。シンプルにそれだけです。ボタンのカスタマイズもないので、それ以上でも以下でもないです。
ここまでシンプルに削ぎ落とした理由は今回のテーマである「集中力を取り戻す」というところにあるのだと思います。製品の仕様を見ながらこのテーマについて掘り下げていきましょう。
仕様
対応コントロール | 再生/一時停止・曲送り/曲戻し・音量 +/- |
---|---|
対応スマートフォン | iOS12以上のiPhone、Androidバージョン9以上のスマートフォン ※Bluetooth接続機能のあるPCやタブレットとの接続も可能 |
ワイヤレス仕様 | スマートフォン標準搭載の省電力ワイヤレス技術にて接続(2.4GHz) |
サイズ | 100mm × 30mm × 20mm (フリスクのケースよりちょい大きい) |
重量 | 80g |
素材 | ボリュームノブ:ステンレス ケース:ナイロン(さらっとした表面仕上げ) |
電源 | コイン電池式 ※コイン電池は付属していません。 |
電池交換の目安 | 約6ヶ月 |
国内無線認証 | 技適取得済み |
開封とファーストインプレッション
注文から約2週間、「PEBLWEAR TN1」がついにやってきました。ガジェット好きにとって、この瞬間は何物にも代えがたい喜びがありますよね。

パッケージから漂う、ミニマルな世界観
まず目に飛び込んできたのは、非常にシンプルで洗練されたパッケージ。過度な装飾はなく、製品名が配置されているだけ。TN1とあるのでもしかしたらこのあとTN2とかTN3といった商品展開も期待できそうですよね。

使われている紙の質感にもこだわりが感じられ、期待感を高めてくれます。この手のパッケージ、一度開けたら元には戻れない系の… 丁寧に、そっと開けていきましょう。
ご対面!しっとりとした質感と佇まい

紙のパッケージをビリビリ破って出てきたのは、たわし…じゃなくて、緩衝材に守られたPEBLWEAR TN1本体。そのほかにはシンプルな取り扱い説明書が収められていました。全体的にシンプルで素材を中心にしているあたり、環境面にも配慮したものづくり精神を感じます。


早速、そっと手に取ってみます。
「んん??!…これは…!」
手に取った第一印象は、「少し思ってたのと違う」。もう少し重量感のある感じを想像していました。ですが安っぽい感じはなく、マットでさらさらした質感のシリコン素材本体と、ひんやりとしたステンレスのダイヤルは、ずっと触っていたくなる心地よさです。
ちなみに製品は長野県で一つひとつハンドで組み立てられ、クリエイターの方が梱包までされているとか。丁寧に包まれた製品は我が子を送り出すような気持ちが宿ってそうです。
次の章では、いよいよこのPEBLWEAR TN1を実際に使い、その使い心地やデザイン性について詳しく見ていきたいと思います。
実際に使ったみた感想:スマホ依存からの解放 – 集中力を高める音楽体験
さて、いよいよPEBLWEAR TN1の本領発揮ともいえる、実際の使用感についてです。スマホとのペアリングは、Bluetooth設定画面から簡単に行えました。一度接続すれば準備完了、接続も安定しています。
マルチペアリングなどはできず1台のみなので、複数の機器に接続する時は、解除と接続が必要でかなり面倒です。でも商品コンセプトがスマホを見ない、なのでスマホ1台と接続していれば基本問題なし。

操作は驚くほど直感的
PEBLWEAR TN1の操作は、3つのボタンと1つのダイヤルで行います。その操作は至ってシンプル。
- 再生/一時停止 : 再生ボタンまたはボリュームノブを押す
- スキップ : スキップボタンを押す
- 戻す : 戻りボタンを押す
- ボリューム調整 : ボリュームノブを押す
- 電源ON/OFF : ボリュームノブ長押し

たったこれだけ。これだけしか操作できません。シンプルに削ぎ落とした機能は慣れれば手元を見なくても感覚的に操作できます。レスポンスも良く、ストレスを感じることはありませんでした。
にしても、このボリュームノブの質感がいいんですよね。ステンレスの少しひんやりした感じと、回すとカチカチと小気味よいクリッキーな音と手応えがあります。ずっと触ってたくて、無駄に音量を上げたり下げたり…
最近は全てがデジタル化され操作系もタッチパネルで行うことが増えています。触れた時に操作が行われた反応を擬似的に返すハプティックフィードバックもあり便利ではあるものの、どうしても操作時に間違えずに押すため目で確認する無意識の動作が入ります。この視線移動によりそれまでの集中が一度途切れてしまう。
ガジェットとは少し話が違いますが、4、5年前の自動車にもデジタル化の波が押し寄せ、車内の操作系、エアコンやオーディオ操作などがタッチパネル化されました。しかしドライバーからの反応は冷ややかなもので、ドライブ時に操作で目線がいちいち外れてしまう、目視で確認しないといけない煩わしさが不評でした。運転時は1秒で数十メートル動くこともありとても危険です。ここ1、2年はそうした背景もあり自動車メーカー各社が一部物理ボタンに回帰させる動きがあります。
世の中がデジタルシフトする一方、物理的なアナログの価値も再認識されているのだと思います。
そのような中で生まれたのが「PEBLWEAR TN1」ではないでしょうか。
デスクワークが変わった – 集中力が途切れない快感
私が最も効果を実感したのは、やはりデスクワーク中です。
これまでは、集中が乗ってきたタイミングで「あ、次の曲にしたいな」と思うと、一度スマホに手を伸ばす必要がありました。そのワンアクションが、思考の流れを微妙に断ち切ってしまう。そして、目に入った通知に気を取られ、気づけば集中モードは解除…なんてことも少なくありませんでした。
しかし、PEBLWEAR TN1があれば、思考を止めることなく、ノールックでボタンをタップするだけで曲送りや再生/停止ができます。これは想像以上に快適!「スマホを触らない」というだけで、こんなにも集中力が維持しやすくなるのかと驚きました。

まるで、思考と音楽がシームレスに繋がったような感覚。これは、イヤホンのリモコン機能とも少し違う、新しい体験です。
イヤホンのボタンは小さかったり、耳元での操作が煩わしかったりすることもありますが、PEBLWEARはキーボードやマウスに触るような自然な感覚で、より確実かつスマートに操作できるのが大きな利点だと感じます。
「スマホを触らない」ことの価値
PEBLWEAR TN1の本当の価値は、単なるリモコン機能ではなく「スマホを意図的に触らない時間」を作り出してくれること。
音楽を操作する、という小さなきっかけでスマホを開き、そのままSNSやニュースの海に漂流してしまう…そんな「意図しないスマホ時間」が確実に減りました。その結果、目の前の作業や活動により深く集中できるようになった実感があります。これは、デジタルデトックスとまではいかなくても、現代人にとって非常に価値のあるメリットではないでしょうか。
良い点
- 圧倒的メリット!スマホを触らず、集中力が続く
- 直感的でスマートな操作感
- 所有欲を満たす、洗練されたデザインと質感
- 「それ何?」と聞かれる、ユニークな存在感
気になる点
- 機能は音楽操作に特化
- コントローラーのみの機能にしては高価
どんな人におすすめ?
これらの良い点・気になる点を踏まえて、PEBLWEAR TN1は特に以下のような方におすすめしたいです。
- 音楽を聴きながら、何かに集中して取り組みたい全ての人
- 「スマホをつい触ってしまう癖」を改善したいと思っている人
- 持ち物はできるだけミニマルに、でもデザインにはこだわりたい人
- 他の人とはちょっと違う、ユニークなガジェットが好きな人
- TENTのデザイン哲学に共感する人
まとめ
TENT PEBLWEAR TN1は、「音楽体験を損なわずに、スマホへの依存を減らし、集中力を高めてくれるミニマルな相棒」だと感じました。
最大の価値は、やはり「スマホを触らない」ことによる集中力の維持効果。音楽操作という、ほんの少しの動作がきっかけで失われていた集中力を、このデバイスは見事に取り戻してくれます。
もちろん、機能の限定的であったり少々高価といった側面もありますが、それ以上に、洗練されたデザインとスマートな操作性、そして何より「集中できる時間」をもたらしてくれるというメリットは大きいと感じています。
個人的には、「買ってよかった」と思える満足度の高いガジェットでした。特に、日々の作業効率を上げたい、スマホとの付き合い方を見直したいと考えている方には、試してみる価値が大いにあるのではないでしょうか。
これは単なる音楽リモコンではなく、私たちのデジタルライフにおける「小さな、しかし確かな変化」をもたらしてくれる、新しい時代のデバイスなのかもしれません。
気になった方は、ぜひチェックしてみてください!