エスプレッソが苦手な人に伝えたい。イタリアーノとスペシャルティ、2種類の違いと正しい飲み方

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こんにちは!TechTreckのふりっつ(@techtreckMK)です。

おしゃれなカフェでエスプレッソを頼んだら、思ったより酸っぱくて「あれ?こういうもの?」ってなった経験、ありませんか? 実はそれ、エスプレッソの「種類」が違うせいかもしれません。

エスプレッソって日本ではまだまだ知られていないことがたくさんあって、エスプレッソをこよなく愛するふりっつとしてはより多くの日本の方にエスプレッソを美味しく飲んでほしい、好きになってほしいという思いから、個人的にすごく大事だと思っていること、ちょっと語らせてください。

「エスプレッソが苦手」という方、もしかしたら一番おいしい飲み方にまだ出会えていないだけかもしれませんよ。

目次

日本のエスプレッソ、実は2種類ある

まず知っておいてほしいのが、日本で飲めるエスプレッソには大きく2つの流れがある、ということです。

1つは「エスプレッソイタリアーノ」。これがいわゆる本場イタリア発祥のエスプレッソで、中深煎り以上で、ロブスタ種が入っていて、5種類以上の豆がブレンドされているというのがイタリアのルールです。コクがあって、クレマたっぷりで、苦味と甘みがガツンとくる一杯です。

もう1つがスペシャルティコーヒーのエスプレッソ豆。比較的浅煎りから中浅ぐらいの豆で、ロブスタは入っておらずアラビカのみ。ブレンドもシングルオリジンか2〜3種類の組み合わせが多いです。

この2つ、同じ「エスプレッソ」という名前がついていますが、飲んだ印象はかなり違います。

日本はドリップ文化の国。エスプレッソはまだこれから

日本は長らくドリップコーヒーが主流の文化です。最近は「ポアオーバー」なんて言い方もされますが、やっぱりそちらが主役で。その流れの中で、スペシャルティコーヒーの浅煎り豆がすごく流行りましたよね。

香りが良くてフルーティーで、コーヒーが苦手な人でも飲みやすい。酸味が際立っていて、果実味のある味わいです。若い人を中心に受け入れられているのも納得です。

で、その流れを組んで、エスプレッソの方にもスペシャルティの豆を使ったものが増えてきた。最近のおしゃれなカフェで、ドリップでスペシャルティを出しているところはだいたいエスプレッソドリンクもスペシャルティの豆を使っているというケースが多いです。

おしゃれカフェで「エスプレッソが苦手」になる理由

ここで問題が起きます。

エスプレッソというのは、コーヒーのエッセンスを非常に少量に凝縮して抽出するもの。苦味・酸味・甘さといった成分が、普通のドリップで飲んだ時の5倍〜10倍ぐらいに強調されます。

それがいい方向に働けば、非常に味わい深い美味しい飲み物なんです。でも、嫌な成分が出てしまうと、それも同じように際立ってしまう。

スペシャルティの豆のドリップは爽やかで美味しい酸味なんですが、エスプレッソにしてしまうと、酸が強すぎる豆だとツンとした、なかなか万人に好まれない味わいになってしまうことがあります。

だから、エスプレッソが初めてという人がおしゃれカフェでスペシャルティのエスプレッソを飲んで、「なんか酸っぱくて苦くてちょっと苦手だな」という印象を持ってしまうというのが、個人的にはすごく残念で。

エスプレッソってそういう飲み物じゃないんですよ、本当は。

スペシャルティエスプレッソが得意な分野

じゃあ、スペシャルティのエスプレッソって使い所ないのでは、というとそうでもない。爽やかな酸味はミルクとの相性バッチリ。

ラテやカプチーノ、フラットホワイトなどたっぷりのミルクを入れるドリンクの場合、スペシャルティの酸味が軽やかさを演出し、ミルクの甘味がより引き立つドリンクへと変わります。

スペシャルティエスプレッソはミルクありきで考えたほうが、失敗も少ないしいいですよね。

一方で、イタリアーノはどこで飲める?

じゃあエスプレッソイタリアーノはどこで飲めるかというと、日本では主にイタリアンレストランでエスプレッソメニューがあるところがそれにあたることが多いです。

カフェでエスプレッソイタリアーノを出しているところは意外に少なくて、本来はこちらの方がエスプレッソのルーツなのに、日本ではなかなか気軽に飲める場所がないというのが現状です。

私個人のおすすめとしては、東京駅にある東京パニーノ アロマフレスカ 東京駅店。ガチンコのエスプレッソイタリアーノの豆を使っていて、本格的な一杯が飲めます。

あとは最近、こだわりを持ったエスプレッソイタリアーノのカフェやコーヒースタンドがちょこちょこ出てきていて、例えば大宮の隣の日進駅のところにあるTENERO ESPRESSO (テネロエスプレッソ)なんかもそういったスタイルです。

ちょっとずつ広がってきているのは嬉しいんですが、まだまだ少ないのが正直なところです。

エスプレッソ初心者こそ、まずイタリアーノから

なので、ミルクで割らずにそのまま飲むという方には、最初はエスプレッソイタリアーノを飲んでいただくのが一番いいと思っています。

そしてもう一つ大事なのが、飲み方です。

本場イタリアの飲み方として、エスプレッソのシングル(30ccぐらい)に対してお砂糖をティースプーン山盛り1杯、5〜8gぐらいをスプーンで20回ほどかき混ぜます。砂糖が溶けると、エスプレッソが非常に甘いデザートのようなドリンクになります。

エスプレッソイタリアーノにお砂糖を入れると、ビターなチョコレートのような味わいになるんです。非常に甘くて美味しい。これが本来のエスプレッソの楽しみ方です。

30ccを三口ぐらいで飲む飲み物なんですが、20回ぐらいかき混ぜても砂糖が全部溶け切らなくて、カップの底に砂糖が溜まっていることがあります。それをスプーンですくって最後に食べる——これがイタリア式の楽しみ方です。

エスプレッソドリンクの種類や比率についてはエスプレッソドリンク11種類の図解記事も参考にしてみてください。

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イタリアーノは北と南で違った味わい

一口にエスプレッソイタリアーノといっても、実はイタリアは北から南まで細長い国で、地方によって味わいがかなり変わってきます。

地域特徴代表的なブランド
北イタリア(ミラノ)中深煎りの中でも浅め。華やかな香り、少し酸味あり。ロブスタ少なめで香りと甘さのバランスが良いラバッツァ、デルスートのオロ など
中部イタリア(ローマ)北と南のちょうど中間。バランスの良い王道のエスプレッソ——
南イタリア(ナポリ)焙煎度が非常に深く、酸味はほぼなし。甘味と苦味のガツンとしたパンチのある一杯。クレマも分厚いボルボーネ、パッサラックア など

北はどちらかというと華やかな香りと少しの酸味が特徴で、南のナポリは非常に濃いエスプレッソが有名です。酸味はほぼなくて、甘味と苦味のガツンとしたエスプレッソです。

ローマとかそのあたりは北と南のちょうど中間といったような味わいで、どこが好みかは人それぞれなんですが、それぞれの豆を楽しんでみると面白いですよ。

ナポリエスプレッソについて詳しく知りたい方はなぜナポリのエスプレッソは特別なのか?の記事も読んでみてください。

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豆の買い方——1キロの壁をどう乗り越えるか

エスプレッソイタリアーノを理解するには、エスプレッソ用に焙煎された豆を実際に飲むのが一番わかりやすいんですが、個人で購入するのにちょっとした壁があります。

空輸で輸入してきたイタリアの豆を買うことになるんですが、ネット通販だと最低1キロ単位での販売が多い。値段も4,000〜4,500円以上で、グラムあたりの単価としては実はそんなに高くないんですが、個人で1キロを消費するのが大変というのが正直なところです。

豆の劣化を防ぎたいなら、購入後すぐに冷凍庫で冷凍保存するのが有効です。使う分だけ毎回少しずつ量り出して使っていけば、鮮度低下をかなり防げます。とはいえ1キロはなかなか……というのが現実ですね。

なので私がおすすめしているのが、日本のロースターからイタリアーノ系の豆を買うという方法です。一番のおすすめはRed Stone Coffeeのイタリアーノブレンド。国内焙煎なので鮮度が抜群で、バチバチのクレマが出るエスプレッソが家で楽しめます。他にも日本でイタリアーノ系の豆を扱っているお店がちょこちょこ出てきているので、ぜひ探してみてください。

フルシティローストのエスプレッソ豆の詳しい比較はこちらの記事で解説しています。

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スペシャルティのエスプレッソは「次のステップ」として

イタリアーノ系を一通り楽しんだ上で、「じゃあスペシャルティのエスプレッソってどんなの?」という感じで、次のステップとして浅煎り系スペシャルティのエスプレッソに挑戦してみるというのがいいと思っています。

スペシャルティのエスプレッソはかなり好みがはっきり分かれます。酸味が際立っているとか、華やかな香りを楽しむというのが好きな人はそちらでもいいんですが、やっぱり基本・トラディショナルなオリジナルのエスプレッソイタリアーノをきちんと理解した上で飲むと、味の違いや「スペシャルティのエスプレッソ」という新しい流れがすごく面白く感じられると思います。

順番って大事なんですよね。

まとめ:エスプレッソの入り口を正しく設定してほしい

日本ではエスプレッソの浸透がドリップに比べてまだまだで、個人的にはもっと広がってほしいと思っています。

ただ、最初の印象って大事じゃないですか。「美味しい」と思えるかどうかで、この後も飲み続けようというモチベーションが全然変わってきます。その入り口のところで、幅広い人に「美味しい!」と思ってもらえるような豆であったり飲み方であったりを広めていきたいというのが、私の想いです。

  • まずはエスプレッソイタリアーノを試してみる
  • 本場の飲み方として砂糖をたっぷり入れてみる
  • 北(ミラノ)・中部(ローマ)・南(ナポリ)の地域別の違いを楽しむ
  • 一通り楽しんだら、スペシャルティのエスプレッソへ

TechTreckのブログやYouTubeでこれからも色々と発信していきますので、ぜひチェックしてみてください!

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この記事を書いた人

ふりっつのアバター ふりっつ Gadget & Cafe Blogger

京都府生まれの海外旅行好き会社員。

これまで海外旅行に20ヵ国以上行き、ミラーレスカメラは10台以上乗り替え、エスプレッソは3杯/日のみ、1匹のトイプードルと戯れる日常

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