こんにちは!TechTreckのふりっつ(@techtreckMK)です。
ずっと追いかけていたLELITの家庭用エスプレッソマシン「MaraX」シリーズに、ついに新モデル「MaraX3」が登場しました。ハイエンドなエスプレッソマシンを負い続けている人は激アツなモデルではないでしょうか?一番気になるのはお値段。正直「え、ここまで来たか…」という価格になっていて驚いています。
今回は製品レビューではなく、この1年で何が起きていたのかを見積もり履歴から振り返る「価格」にフォーカスした情報記事です。円安・イタリアのインフレという2つの外部要因がどう価格に反映されているのか、そして韓国製のEl Rocio Manus Sとの価格差がどれだけ開いたのかを、実際の価格ベースで解説していきます。
- LELIT MaraXシリーズが約1年でどれだけ値上がりしたか(実際の金額)
- 値上がりの背景にある「円安」と「イタリアのインフレ」
- El Rocio Manus Sとの価格差がどう変化したか
- 今後の価格予測と「買うなら今」と言える理由

LELIT MaraX3、登場

MaraX3は、これまでMaraX(無印)→MaraXV2と続いてきたLELITの人気コンパクトモデルの最新後継機にあたります。日本の代理店はロストロジャパン。「シルバー・100V日本仕様モデル」として、E61グループヘッド+1.8Lシングルボイラー(HX)という、これまでのMaraXシリーズの美点を受け継いでいる構成と見られます。
正式なスペックシートはまだ公開されていない部分もあるので、詳細な機能差については追加情報が出次第、別記事で改めて掘り下げたいと思います。今回はまず「価格」の話をさせてください。

見積もり履歴で振り返る、この1年の値上がり幅
実はふりっつは2025年6月からMaraXシリーズの価格を追ってきました。並べてみると、値上がりの推移が驚くほどはっきり見えてきます。
| 日付 | モデル | プラン | 税抜価格 | 税込価格 |
|---|---|---|---|---|
| 2025年6月1 | MaraX(V2)ステンレス | スタンダード | 300,000円 | 338,800円 |
| 2025年12月 | MaraX ステンレス | スタンダード | 330,000円 | 371,800円 |
| 2025年12月 | MaraX カラー(ホワイト) | スタンダード | 346,500円 | 389,950円 |
| 2026年7月 | MaraXV2 シルバー | スタンダード | 400,000円 | 440,000円 |
| 2026年7月 | MaraX3 シルバー | スタンダード | 500,000円 | 550,000円 |
2025年6月時点でスタンダードプラン30万円だったMaraXが、わずか1年ちょっとでMaraX3の50万円へ。税抜価格で約67%、実に1.7倍近い値上がりです。
しかも面白いのが、新型のMaraX3が出た後も旧モデルのMaraXV2自体が40万円まで上がっていること。つまり後継機が出たから安くなる、という話ではまったくなく、シリーズ全体がじわじわと底上げされている状態です。
参考までに、上位機種のBiancaは2025年6月時点でステンレスモデルのスタンダードプランが60万円(税込668,800円)でした。MaraX3のスタンダードプラン50万円は、もはやBiancaの旧価格にかなり近づいてきている、というのが正直な実感です。
なぜここまで値上がりしているのか?
① 円安(ユーロ高)が直撃している
LELITはイタリアのメーカーなので、輸入コストはユーロ建てで発生します。2026年7月時点のユーロ/円相場は1ユーロ=184円台と、過去1年のレンジ(168〜188円)で見ても円安寄りの水準で推移しています。単純に、同じユーロ価格の商品でも、円換算では以前よりずっと高くつくということですね。
② イタリア国内のインフレも重なっている
為替だけでなく、生産国側の物価上昇も無視できません。イタリアの消費者物価上昇率は2026年5月に前年比3.2%まで加速し、2023年9月以来の高水準を記録しました。中東情勢の緊迫化に伴うエネルギー価格の上昇が主因とされていて、6月には3.0〜3.1%まで一服したものの、依然として高い水準が続いています。
つまり「円安で輸入コストが上がる」+「イタリア国内の製造・物流コストそのものも上がっている」というダブルパンチが、そのまま見積もり金額に反映されている、というのが今回の値上がりの構造だと考えています。
El Rocio Manus Sとの価格差、実はここまで開いています

以前、MaraX vs Manus Sの徹底比較記事でも紹介した韓国製のEl Rocio Manus S。あちらは為替の影響をほぼ受けていません。
| 日付 | LELIT MaraX系(スタンダード/税込) | El Rocio Manus S(税込) | 価格差 |
|---|---|---|---|
| 2025年6月頃 | 約338,800円 | 約242,000円前後 | 約9.7万円 |
| 2026年7月現在 | 550,000円(MaraX3) | 246,400円 | 約30.4万円 |
Manus Sは韓国ウォン建てで、この1〜2年ほぼ横ばい(24万円台)で推移しています。一方のMaraX3は約55万円。わずか1年ほどで、両者の価格差は3倍以上に開いたことになります。「58mmポルタフィルターの本格マシンを、なるべく費用を抑えて手に入れたい」という人にとっては、Manus Sの相対的なコスパの良さがますます際立つ結果になっていますね。
買うなら、今日でも早い方がいい理由
今回、見積もり履歴を並べてみて改めて感じたのは、「様子見している間にも値段は上がり続けている」という現実です。
- 円安(ユーロ高)は2026年に入っても高水準が続いている
- イタリアのインフレも中東情勢の影響で高止まりしている
- 実際、MaraXシリーズは過去1年で3回価格改定され、いずれも値上がりのみ
為替もインフレも、短期的に大きく巻き戻る材料は今のところ見当たりません。もちろん相場なので絶対とは言えませんが、少なくとも「待てば安くなる」可能性より「待てばさらに上がる」可能性の方が高いというのが、これまでの推移を見た率直な印象です。
ハイエンドな家庭用エスプレッソマシンとしてMaraXシリーズ、あるいはBiancaを検討している方は、一日でも早く手に入れる方が結果的に得になると感じます。
円の価値・購買力は40年で半分になっています。ここ数年のインフレと円安は単なる序章に過ぎず、政府の減税・バラマキ・補助金政策は一時的な効果はあるものの必ず物価上昇という形で私たちに返ってきます。ふりっつの予想では今55万円のLELIT MaraX3は5年後には80万円ほどになっていると思います。5年後に答え合わせをしましょう。
まとめ

- LELIT MaraXシリーズは2025年6月〜2026年6月の約1年で30万円→MaraX3の50万円へ、約67%値上がりした
- 背景には「円安(ユーロ高)」と「イタリアのインフレ(中東情勢によるエネルギー高)」のダブルパンチがある
- 韓国製のEl Rocio Manus Sはこの間ほぼ横ばい(24万円台)で推移し、LELITとの価格差は3倍以上に拡大した
- 今後も値上がり傾向が続く可能性が高く、購入を検討しているなら早めの決断がおすすめ
MaraX3の実機レビューについては、入手でき次第また詳しくお伝えしますね。それまでは、以前書いたLELIT Mara X vs El Rocio Manus S 徹底比較レビューも参考にしてみてください。


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